知 事 答 弁

 二−5 映画「妖怪大戦争」について 

 来年、「妖怪大戦争」という映画が角川大映からリリースされるということになっておりまし
て、映画撮影現場で火災なだおが若干あったりして、スケジュールがどうなるか、私も詳細
は聞いておりませんが、撮影現場が調布市にありまして、調布では実はこのところ18件の
火災が立て続けに発生していて、つい最近、そのうちの1件の犯人が見つかった、逮捕さ
れたという報道があります。18件全部が全部そうなのかどうかわかりませんが、蓋然性は
あるのではないかというようなことがありまして、それがどうかわかりませんけれども、そん
なことがあります。

 「妖怪大戦争」は、私はきっとヒットするだろうと思っています。台本といいますかシナリオ
も全部読ませていただいたり、撮影現場に行って俳優の皆さんとか監督、いろんな方にお
会いをしましたけれども、皆さんの意気込み、情熱たるや大変高いものがありますし、作品
自体も大変いいものだと私は思いました。水木しげるさんの妖怪というものが一番の基本
のモチーフになっているのでありますけれども、シナリオは荒俣宏、京極夏彦、宮部みゆき
という豪華キャストでつくっておられまして、シナリオを読んだだけでも非常に感動するもの
であります。

 出演者も大変立派ないい役者を選んでおられます。主人公は神木隆之介君という小学生、
かわいい男の子でありますけれども、非常に利発な男の子であります。おじいさん役は菅
原文太で渋い役を演じることになりますし、お母さん役が私の大好きな南果歩さんでありま
して、ストーリーは妖怪対悪霊の戦争なわけであります。妖怪は善でありまして、悪霊は悪
です。悪霊はもともと妖怪だったものが、いじけて、ねじれて不良化して悪霊になるわけであ
ります。

 悪霊は何を象徴しているかというと、大都市の醜悪さでありますとか巨大開発であります
とか、大量生産、大量消費社会でありますとか、人間の心の崩壊でありますとか家族の崩
壊でありますとかそういうものを一手に象徴して引き受けているのが悪霊であります。それ
に対して、ピュアな心とか環境を守るとか、地域の伝統とかそういうものを妖怪が象徴して
いるわけでありまして、人間の中でも妖怪がちゃんと見えるのは、純粋な心を維持している
人だけというようなこういう設定であります。

 妖怪が戦うときの人間側の主人公がタダシ君という少年でありまして、この人は非常に強
い霊力を帯びるのでありますけれども、この霊力を与えるのが覚寺の麒麟獅子であります。
境港の神社で麒麟獅子が舞われているおいうのはちょっと違和感もありますけれども、そ
ういうところから話が始まるのであります。最後は境港発の悪霊との大戦争が始まって、戦
場は東京になります。東京の大都市、人間阻害、そういうものが崩壊をするというこういうス
トーリーであります。

 その他いろんなことが盛り込まれておりまして、私は大変いい映画だと思います。子供向
けでありますけれども、大人も十分楽しめて、考えさせられるものであります。また次につ
ながるものでもあります。ぜひこれを日本製のハリーポッターのように、海外にも売り出すよ
うになればいいと思っております。そのために、「妖怪大戦争」を私を含めて県としてもぜひ
しっかり応援したいと思っております。また、いろんな意味での宣伝とかの協力もしたいと
思っております。

 私自身は、私設応援団の団長に自ら任じておりまして、今申し上げたようなことはいろん
なところに行って、いろんな人に申し上げているところであります。この映画を通じて鳥取県
というもの、鳥取県の伝統とか地域と言うものを広く内外にPRできればと思っているところ
であります。





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